中学受験向け国語勉強法で親が知っておきたいこと

要約力には編集力と文章力が必要

中学入試の国語では文章を要約させる問題がよく出題されます。
「作者の最も言いたいことを150字以内でまとめなさい」といった種類の問題です。

 

漢字の書き取りなどと違って、何かを覚えていなければ得点できないという問題ではないですし、決して難しい問題でもありません。ただ、得意な子と不得意な子が分かれます。

 

また、こうした問題は配点も大きくなっていることが多いので、合格不合格を左右します。
要約問題が不得意な子にとっては、なんとか対策を立てたいものですが、問題集を数多く解くだけでは、要約力はあがりません。

 

要約力を上げるには、編集力と文章力を分けて考えることが必要です。

 

要約して文章をまとめる前にすべきこと

要約問題は最終的には要約して文章をまとめる必要がありますが、不得意な子は文章を書くことにばかりに時間を使っています。

 

問題が「150字以内でまとめなさい」となっていると、どうしても「150字近く書かなければいけないんだ」という気持ちが強くなってしまいます。このため、使えそうなところを本文から拾って150字の文章に無理やりしようとしてしまいます。

 

これでは良い点は取れません。
要約問題で大事なのは、どこを抜き出すかです。

 

いわば編集力ともいえる力が最も大切で、ここは絶対に入れなければいけない、これは省略しても良いという見極めが出来なければなりません。

 

文章をまとめる前にすべきは、この見極めです。
この見極めは読書でつけることができます。

 

本を読んだ後に、「この本を10分の1のページ数にするなら、どのページを残す」「20分の1のページ数にするなら…」といったことを、考えるようにすれば、編集力をつけることができます。

 

読書後に要約文を書くという作業は難しく感じる子でも、どのページを残すか?ということであれば、できので読書後の習慣にしてみてください。

PR

関連ページ

中学受験の国語に役立つ映画、ドラマの見方
中学受験だからと言って映画やドラマを見るのを禁止にするのはお子さんによってはストレスがたまって逆効果になりかねません。そこで、国語の読解問題に役立つ映画やドラマの見方を紹介したいと思います。
中学受験の国語力アップに役立つ新聞の読み方
中学受験の勉強方法で新聞を活用しましょうというのは定番にもなっています。世の中で何が起きているのかを知ることは中学入試の時事問題対策にもなります。ここでは国語力アップに役立つ新聞の読み方の一例を紹介してみたいと思います。